Apocalypse After (1998-2018)
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今、もっともユニークな才能を持つ監督の短編集!

長編デビュー作「ワイルド・ボーイズ」と、続くレズビアン異世界SF「After Blue」で世界の度肝を抜いたフランスの異才ベルトラン・マンディコ監督。とんでもない新人が現れたと思われたが、いやいや長編デビュー前の20年間、おっそろしくオリジナルで完成度の高い短編、中編映画を量産し世界の映画祭を席捲しており、これらを観れば、あの長編映画もむしろ当然と納得だ。
いずれもが独特の美的感覚に貫かれた異色作、長編より狙いが絞り込まれた分、より挑戦的なそれら短・中編映画をまとめた待望のアンソロジー。 殆どの作品に、 マンディコ監督のミューズとも言えるエリナ・レーヴェンソンが出演。並みの女優なら、監督の構築する異世界の映像にあっさり飲み込まれてしまうところだが、エリナさんの独特な佇まいは映像世界にマッチ(というよりユニークさを強化)し、観る者の視線を釘付けにする。いずれ劣らぬ強烈な作品揃いだが、個人的には「インモラル物語」「邪淫の館・獣人」のワレリアン・ボロツウィク監督の生涯をキーワードでアルファベット順に振り返る「Boro in the Box」(監督は終始箱を被っている・・・) に感動しました。

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