ビデマへ向かうタクシーの車窓から、とんかつ屋の看板をみて
ビル「あの白と黒の看板は和食?それとも中華?」
ドジャー「あれは和食ですね。レストラン経営している俳優さん、いっぱいいますがビルさんもやったらどうですか?」
コルチ「バーベキュースタンドやるべきですよ!」
などと与太を飛ばしているうちに、ビデマに到着。
サイン開場となる4Fにつくと、モーズリィ家の女性たちも3FのCDショップからちょうど上がって来たところだったため、ご家族そろって登場となり盛大な拍手で迎えられました。
サイン会を始める前に、コルチがざっとビルさんとご家族を紹介したのですが、慣れない役に目の焦点も定まらずしどろもどろ。いきなりジェーンの名前が飛んでしまいまして、5秒ほどの空白をこさえてしまい大汗。すかさず状況を察知したビルさんが
ビル「ジェーンとマリオンね」
とフォロー。面目ないっす。

ビルさんからあいさつがありサイン会スタート。コルチが以前、ビルさんの誕生日にプレゼントした法被をわざわざアメリカから持参して、サイン会で着てくれるあたりに人柄が滲み出ております。また、上着を捲り上げて自慢げに見せたゴジラTシャツの年季の入り方が印象的でした。さすがマニア、にわかゴジラファンではございませんな。
サイン会自体は、とにかくビルさんのサービス精神と、ご来場のお客様のご協力によって、われわれビデマスタッフ一同大変助けられ大成功だったかと思います。
年の瀬の平日、夕方5時からという鬼のようなスケジュールにも関わらずご来場くださっただけあって、皆さんほんとにビル・モーズリィ氏の大ファンばかり。DVDやフィギア等々、秘蔵の持参グッズにサインをもらっていました。

ビルさん提供グッズの中では、やはりチョップトップのヘッドプレートが人気。撮影に使われた実物プロップの型から造ったというこの代物は即完売。はぁ、自分も欲しかったっす。
複数のサインペンを持参し、一つ一つアイテムの色なども考慮してサインするビルさんのその姿勢は、さすがプロフェッショナル!サインだけでなくリクエストがあれば、台詞なども書いてましたが、一番人気の台詞はやはり「Lick My Plate ! You Dog Dick」あるいは「Music Is My Life!」でしたかね。
未開封DVDをお持ちのお客様がサインをもらう時に、やおら懐からマイナイフを取り出したビルさん。‘つぉはっ!とうとう本性あらわしたチョップトップが、年の瀬の西新宿で流血の大虐殺か!?’と冷や汗をかくコルチを尻目に、みずからナイフでDVDを開封してあげるいい人でした。

もちろんツーショット写真でも、サービス精神を遺憾なく発揮。こちらで用意したハンガーとライターを小道具に、得意のプレート(フーパー監督いわくチョップトップのGスポット)カルカリポーズ決めまくり!こちらであらかじめハンガーの形を作っておいたんですが‘いや、こうじゃないんだ’とばかりにグイっと持つところを曲げて作り直した、そのこだわりのハンガーで頭カリカリ〜!もう、感無量です。
途切れることなく続くサイン希望者の列に、気が付けばあっという間に前半終了。休憩の為、コルチとドジャー、ビルさんの三人はビデマすぐ裏のルノアール小滝橋店へ。モーズリィ家の女性陣は、途中からまたどこか買い物にでも行ったのでしょうか?姿が見えず、
ビル「おれの家族、どこ行ったんだろ。迷子になってなきゃいいが」
チョップトップはやはり家族思いだった!
ここでも15分ほどコーヒーを飲みながら雑談に興じたのですが、
ビル「日本のコーヒーは美味いね!おれはブラックで飲むよ」
と言いつつごきげんに喋り始めたビルさん、
ビル「トム・サビーニはほんとモテるんだよね。いつでも彼の周りには女性がいるよ。でもね、今のトムの彼女は肩にチョップトップのタトゥーを入れてるんだ。だからトムは、おれにジェラシーを感じてるんだ。わはは!」
ビル「『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド/死霊創世記』では、実はトム・サヴィーニとジョージ・A・ロメロは結構もめたんだよね」
ビル「『ヴァイス』って映画知ってる?おれも出演してるんだけど。あれ、監督のマット・グリーンてのがトム・サヴィーニのメイキャップ学校の生徒でね。で、トムつながりでおれも呼ばれたわけ」
などなど、面白い話がポンポン飛び出しました。しかしほんとトム・サヴィーニとは仲がよろしいようですな。
『悪魔のいけにえ2』の一家の住処となる巨大セットがあまりにもすばらしく、映画史に残るのではないか?と常々思っているコルチは、
コルチ「『悪魔のいけにえ2』のセットはほんと凄いですよ。実際どんな感じでした?」
ビル「あれにはね、大量に買い付けてきた本物の人骨が使われてるんだよ」
コルチ「うはっ、マジすか?」
ビル「うん。それで結構ナーバスになってる俳優もいたね。まぁおれは全くへっちゃらだったけど」
コルチ「あのセットの中にですね、『博士の異常な愛情』のラストに出てくるミサイルにまたがった男がですね、ミイラになってるのを見つけて驚いたんですが・・・」
ビル「おーそうそう、あのカウボーイだろ!トンネルのセットの方にはビーチパラソルでくつろぐミイラの家族までいるんだよ!」
コルチ「ちなみにチョップトップの本当の名前ってのは?」
ビル「知らないよ。誰も知らないと思うよ」
コルチ「そうスカ・・・あと『〜いけにえ2』のヒッチハイカーのミイラのこと、日本ではあまり馴染がないですが、ナビンズとも呼びますよね・・・」
ビル「そうそう。なんでナビンズって呼ばれてるのかは知らないんだけど、トビーがそう呼んでたんだ。ナビンズといえばね、あのミイラはおれの体から型をとったんだ!」
おっと気が付けばトークショー&サイン会後半の時間です。さて、ビデマに戻りましょうか。