ホッケーマスクの殺人鬼、宿命に苦悩す！

偶然のいたずらで盲目の美女と恋に落ちた大量殺人鬼ジ ャクソンは、これを機に殺人家業から足を洗うことを決意。しかしかつて殺人鬼だった父はそれを許さず、苦悩の果てには悲しい結末が待っていた・・・

気合十分のゴア描写が満載！本家「１３金」のみならず「悪魔の毒々モンスター」的出会いや、変えることのできない宿命ゆえの父親殺し＝「ブレードランナー」などパロディ満載な本作。彼女もホッケーマスクを被って、二人仲睦まじく夕陽の映える川辺を散歩したり、ノーマルセックスでは燃えずにSMプレイにチャレンジしたり。その間にもジャクソンの凶行は続く。

ホラー映画のお約束にうんざりのジャクソン君だが、その苦悩は、本作制作当時の80年代後半、すでにマンネリ気味で、次なる新基軸を模索するスラッシャーホラーというジャンルへの自己言及でもある事は、印象的なラストシーンからも伺える。