アウト・オブ・ブルー
Out Of The Blue
(1980)
\8250
消え去るより、燃え尽きたい青春

監督・出演デニス・ホッパー、主演リンダ・マンズ。エルヴィスを崇めるパンク少女が、アル中で不良のダメおやじ、薬中で男にだらしないかかあもろとも破滅へと向かう青春映画の傑作。「天国の日々」「ワンダラーズ」でも忘れ難い存在感を示したリンダ・マンズが本作で演じる少女シービー。不安定な爆薬のように危なっかしい、そんな少女の儚い輝きが見事フィルムに焼き付けられており、まるで心象風景のような寒々とした景色や、本作を貫く核とも言えるニール・ヤングの名曲と共に、一度見たら決して忘れられない映画である。

日本では劇場未公開に終わったが、86年のビデオ化以来、熱狂的なファンを生み出し続けている本作が、この度究極の仕様でUHD化となった。映画のトーンを見事に伝える高画質4Kレストアの本編(UHD/Blu-rayコンボ)に特典Blu-rayを収めた三枚組。15時間にも及ぶ特典は、新規の撮りおろしから当時の貴重なインタビュー、製作・脚本(で、当初は監督もする予定だった)レナード・ヤキールの短編映画など、これ以上ない詰め込み方。スリーブケース付き愛蔵盤。
80年代、ビデオ化された当時は田口 トモロヲさんが2ページに渡ってレビューを書いておられました ↑
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