インドのフレディ、その名もマハカール登場！

かつて黒魔術にのめり込む危険な男を生き埋めにし殺害した警察署長。しかし殺された男は、鉄の爪を持つ邪悪な存在マハカールとして、所長の娘やその友人たちの夢の中に出現すると、彼らを血祭りにあげるのだった・・・

言うまでもなくウェス・クレイブン監督のマスターピース「エルム街の悪夢」のインド版翻案であり、オープニングシークエンスなどマルパクリ、おまけに音楽までそのまま拝借している次第である。

しかしそこはボリウッド映画。基本的に「エルム街〜」を踏襲しつつ、随所に陽気な歌とダンスが挿入され、無駄も隙も無いオリジナル版の90分と言うランニングタイムを大きく上回る138分の大作となっている。歌やダンスだけでなく、夢の中の恐怖シーンなども、くどい程念入りに描かれ、クライマックスの異世界バトルに至っては、完全に「エルム街〜」の呪縛から解き放たれた、オリジナルのパワーを見せつけられ、圧倒される！失笑を誘うマイケル・ジャクソンネタもしつこく繰り返される。思わせぶりなどや勿体ぶりなど一切無し、何事も過剰なくらい徹底するのが気持ち良い。