The Howl Of The Devil (1988)
 
\4400

ポール・ナッシーのホラー映画愛が詰まったパーソナルな作品

有名怪奇映画俳優だった亡き双子の兄アレックスの息子エイドリアンと共に、郊外の屋敷に暮らす偏屈な俳優ヘクター(ナッシー)。召使の男が屋敷に連れてくる様々な女性を相手に、サディスティックで芝居がかった変態的セックスに興じるヘクターだったが、彼の相手を務めた女性は、決まって何者かの手により無残に殺されるのだった・・・。

ポール・ナッシーが監督、主演を務めた後期作品で、これまでなかなか観るることが難しかった本作が、遂に4Kレストアの高画質でBlu-ray化!その製作過程は、波乱に富んだものだったと言われるが、フーマンチュー、ラスプーチン、フランケンにオペラ座の怪人、ハイド氏、せむし男、そしてナッシーの当たり役狼男ダニンスキーなどホラー映画のヒーローたちがさまざまな形で登場し、映画全体にナッシーのホラー愛が満ち溢れている!亡き父を敬愛し、父が主演した映画(これがPANIC BEATSだったりする)をビデオで見る息子エイドリアンがモンスターたちと心を通わすシーンにホラーファン感涙。
女性のヌード、お色気シーンも満載なサービス精神は、SFX、大がかりな特殊効果がふんだんに使われ、ジャンルの中央に君臨した当時のアメリカンホラーへのカウンターだろうか。脱ぎっぷりの良い女優陣に混じってキャロライン・マンローも登場。スターゆえに?露出度は抑え気味ながら、そのセクシー度はダントツ。大きなヒップを背後から眺めるナッシーの目つきはどこか演技を忘れているような気がしてならないが、それはともかく男たちを狂わせる家政婦役にはドンピシャである。

特典に、撮影現場の様子をナッシーを筆頭とした、関係者のインタビューを含む当時ものの貴重なドキュメンタリーを収録 。



閉じる