Grave Secrets (1989) : Limited Edition
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超常現象研究家デビッドの元に、憔悴しきった様子で現れた女性アイリス。初めは半信半疑のデビッドだったが、あまりに怯える彼女の姿に調査を開始。彼女が生活している民宿を訪れたデビッドは、卵や本、レコードが宙に浮くのを目の当たりにし、さらには目に見えない力で危うく圧殺されそうになる。衝撃を受けたデビッドは、コンピューターや赤外線カメラを設置。するとモニターには、首のない男のシルエットが。助っ人の霊媒師カール、さらにはセクシーでおきゃんな大学の教え子も加わって霊の正体を明らかにしようとするが、カールに憑依した霊の怪力は凄まじかった。やがてアイリスの口から語られる、養父との忌まわし過去が明らかに・・・。

35mmインターポジからの新規2KレストアでBlu-ray化された本作は、『チルドレン・オブ・ザ・コーン』などを製作したドナルド・P・ボーチャーズ初監督作。『EVE/イヴ』のレネ・ソーテンダイクがヒロインを演じる。好感の持てる丁寧な作りは、逆に今の感覚からするとずいぶんのんびりした印象を受けるかも知れないが、特殊メイクやSFXを駆使した(これまた、昨今のホラーに慣れた目からは慎ましやかな)クライマックスも含め、80年代後半の「あの頃のホラー映画らしさ」を味わえる。

突出した描写やストーリー展開があるわけではないですし、ウェルメイドゆえにトラッシュな面白味があるわけでもないですよ。ですが、それゆえに多くを語られることなく星の数ほどもあるホラー映画群に埋もれて、忘却の彼方へと深く静かに潜航する
このような未公開作を、観るだけで終わらせずに所有してみるのもまた、貴方のコレクションに一味違った彩を添える楽しみでございましょう。


※リリース元であるヴィネガーシンドロームのBku-rayは基本的にSDH英語字幕収録しておりますが、メニュー画面からは呼び出せませんので、お手持ちの機器の設定で表示させてお楽しみ下さい。


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