ママ、喰べないで
FLESH-
EATING MOTHERS (1988)
\4400

アメリカの小さな町でかあちゃん達がカニバリスト化!

舞台はニューヨーク郊外の小さな町。浮気にうつつを抜かす母親たちが徐々に変異をとげ、しまいには人肉を求めてあちらでガブリ、こちらでモグリの大ハッスル。この悲劇を食い止めるべく子供たちも大奮闘!果たして母親の尻にワクチン注射を打ち込めるか!?

洒落たオープニングタイトルに、歌も素敵なコメディタッチのファニーなゾンビ映画だが、極稀にクローネンバーグの「シーバース」や「ラビッド」なんかも引き合いに出されるのは感染経路ゆえか?エイズの存在が一般的に浸透した当時らしとも言えるが、浮気によるセックスで感染するという設定に若干のモラルを持ち込みつつも、カニバリスト化した母親たちが、一切の悲壮感を見せずにガブリんちょモグりんちょと暴れ回る生き生きした姿は、主婦だってもっと自由に人生を謳歌させてもらうわよ!という真摯な叫びが込められており、脳天気を装いつつも、何気に社会派ゾンビ映画だったりするのかも知れないですね。