ザ・ブルード/怒りのメタファー
The Brood
(1979
)
\5500

負の感情を発疹として体表に現出させ、それを治療することで心の病を治すという精神療法サイコプラズミック。提唱者ラグラン博士の元で治療する人妻ノラは、かつて母親に折檻され、父親にはかばってもらえず大きなトラウマを抱えていた。その心の傷の深さはラグランの予想をも上回り、発疹どころか奇形の小人として現出すると、ノラを苦しめた人々を殺害してゆくのだった!
日本では「ザ・フライ」の成功により、ようやく劇場公開されたクローネンバーグ監督の初期最高傑作がクライテリオンからブルーレイ化!国内版ブルーレイも十分に高画質で驚かされたが、そこはさすがクライテリオン。クローネンバーグ監修で2Kレストアされた本編は、人物の肌の色合いなどより自然な発色を実現している。
特典も充実。なんと初期短編「クライム・オブ・ザ・フューチャー/未来犯罪の確立」を4Kトランスファー!関係者が語る撮り下ろしドキュメンタリーや、主人公を演じたアート・ヒンドルと娘を演じたシンディ・ハインズのインタビュー、オリバー・リードが出演したトーク番組(オーソン・ウェルズも出演)、クローネンバーグ自身が初期作群を振り返るインタビューなど。

閉じる