ブラッド 血肉のいけにえ
Blood
Pigs (2011)
\4400

ブライアン・ポーリン監督、入魂のゴア・マラソン!

化学兵器が使用された後の汚染された世界。わずかに生き残った人類は、ゾンビを狩りその腐肉を喰らって飢えをしのいでいたが、人体に悪影響が出始め・・・

最近では、倫理観を壊しにきた「Septic」も人気のブライアン・ポーリン監督。血飛沫と肉片にまみれたフィルモグラフィーにおいても、いつ果てるともないゴア描写(一切CGIを使っていないというエンドクレジットの高らかな宣言も誇らしい)で、頭一つ抜けた、これは誠にとんでもない代物。

中盤の、およそ15分に及ぶゴアまたゴアの連続シーンは、もはや画面が真っ赤っか過ぎて、何がどうなっているのやらよー分からない部分もあり、その前のめり具合がかっこいい。そんなシーンを呆然と眺めるしかない観客は、一種悟りにも似た境地に到達する次第。 だいたい、女性の尻を剥いて左右に割り、飛び出した直腸から軟便をすするゾンビ、などという筋金入りの変態も裸足で逃げ出しそうな品性下劣描写を発想し、さらには具現化するマグマのように熱い情熱はどこから来るのか・・・そして、終盤に登場する四足歩行の巨大肉食獣とのモンスターバトル!あの猛々しくもぎこちない動きでのっそり迫りくる怪物の登場が、本作をさらなる高みへと打ち上げるロケットエンジンのような役割を果たしている。

ストーリーやら何やら、映画に大切なものなんかこの際どこかに捨てて、自分のゴア感性だけを研ぎ澄まし、血肉の雨あられを全身に浴びてみようではないか。

・リバーシブルミニポスター封入
・スリップケース仕様
・英語音声/ドイツ語字幕(ON/OFF可)
・アウトテイク、舞台裏、予告編など収録
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