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ユーロトラッシュの帝王ジェス・フランコ。その映画キャリアはすでに40年を超え、撮った映画は本人さえ正確な数を覚えていないというから恐れ入るが、200本にも上るとも言われている。そして21世紀を迎えた今も、映画を撮り続けているバリバリの現役監督であるとなれば、ユーロトラッシュの帝王などという冠も陳腐に聞こえ、スケールを矮小せしめる危険性さえある。国内初の本格的研究書「異形の監督ジェス・フランコ」の発刊により日本での認知度も格段にアップ。国内版DVDのリリースも着実に進んでいる。輸入DVDも含め総体的な視点でジェス・フランコを捉えた時、初めてその実態が解かる(気がするだけだが)のではないか?

毛皮のビーナス
aka:ビーナスの誘惑・美しき裸身の復讐
Venus In Furs
(1969)
\3020
悪魔は夜にやって来る
Nightmares Come At Night
(1970)
\3020
謎めいた美女に心奪われたジャズ・トランペッターは、彼女がサディスティックな凌辱行為の果てに殺害される現場を目撃。しかし殺されたはずの彼女は、ワンダと名乗り男の前に現れた・・・。怪しげでエロティックな映像の連鎖、マンフレッド・マンのクールなジャズ・サウンド、そして裸体に毛皮をまとったマリア・ロームの、思わず絶句してしまうほどの美貌。これら要素が、絶頂期へ向かうジェス・フランコ監督のマジックにより融合、ここに奇跡的傑作が誕生した。 わずか1、2年の間で、互いにキャリア最高という作品群の数々をものにしたジェス・フランコ&ソリダッド・ミランダのゴールデンコンビによる幻のエロティック・スリラーが遂に神秘のベールを脱いだ(そしてそれはソリダッド・ミランダ主演ではなかったぁー・・・ダイアナ・ロリスです念のため)。白日夢のように時間と空間が漂うフランコ・ワールド全開の作品にファンは大満足間違えなし!美貌と才能の絶頂期に散ってしまったソリダッド・ミランダのミステリアスな全貌がこれでまた一つ明らかになった。ブルーノ・ニコライのスコアの素晴らしさに卒倒。
美女の皮をはぐ男
The Awful Dr. Orlof
(1961)
\2160
ブルー・リタ
Blue Rita
(1976)
\8640
廃盤

オルロフ博士が、ナイトクラブの美女の柔肌をメスで残忍に剥ぎ取る目的はとは!?顔に焼けどをおった娘の為に、若い女をさらっているのだった。ジェス・フランコ初期を代表する傑作。その後のフランコのトレードマークとなる、サディスティックな猟奇趣味とユーロテイスト溢れるエロティシズムがすでに明確に息づく。ダイアナ・ロリスの美貌にクラクラ〜。

上流階級御用達のSMクラブを舞台に繰り広げられるゆるゆるのスパイ戦!ジェス・フランコのビザール趣味が大爆発した傑作!拷問、SM、レズといったお馴染みのシーンが、眩暈を覚えるサイケデリックな色彩、徹底的にキッチュなセット、とことんクールなジャズをバックに展開する!オリジナル・ネガからレストアされた高画質の本編に加え、舞台裏のドキュメンタリー他特典も充実!
 
1960年代
悲しい奴 The Sadistic Baron Von Klaus(1962)
\4860
廃盤
 
残忍な伯爵の忌まわしき伝説がいまだ支配する村で、連続殺人事件が発生。村人たちは伯爵の末裔で、隠遁生活を送る一族に疑いの眼を向ける。サディスティックな猟奇テイストがジェス・フランコらしい。
ジキル博士と殺人ロボット Dr. Orloff's Monster(1964)
\2160
 
ゾンビのような殺人ロボットを超音波による遠隔操作で操り、若い女性狙を狙う狂気の科学者。その秘密を知った姪を殺そうとするのだがそれを阻止したのはなんと・・・。父と娘の関係をモチーフに、悲しきモンスターの姿を浮き彫りにする。ヒロインはかのカトリーヌ・スパークの姉。

濡れた恍惚 Succubus(1967)
\6480
 
aka:濡れた恍惚/愛欲のネクロノミコン

ナイトクラブで怪しげなショーを演じるダンサー、ローナは、夢現の堺を彷徨いながら妄想殺人を繰り返していた。やがて妄想の中に登場する謎の男の命じるがままに、現実の殺人に手を染めることに!ビデオ邦題「愛欲のネクロノミコン」で知られ、ジェス・フランコ自身が初期ベストと言い切る作品。主役のローナを演じる赤毛とツリ目が印象的なジャニン・レノーはフレンチ・ポルノ界の女王!

99ウーマン 99 Women:Unrated Director's Cut(1968)
\3020
 
「ウーマン・プリズン/私刑」「女囚監禁/ダーティ・プリズン」等、女囚映画を撮り捲ったジェス・フランコ。しかし70年代以降の彼の、このジャンルの作品が、エロ描写に長けるだけでなんら個性がないのに比べ、元祖ともいえるこの69年作の本作は、役者も音楽も良く、勢いに乗ったこの時期らしい完成度を見せる。マリア・ローム、ロザルバ・ネリらが溢れんばかりの牝臭をプンプン撒き散らしながら女のドラマを繰り広げる。ディレクターズカット版。
スムルの色情要塞 The Girl From Rio(1969)
\2160
 
「007/ゴールドフィンガー」のシェリー・イートンが出演する女だらけのスパイアクション。
マルキ・ド・サドのジュスティーヌ Marquis De Sade's Justine(1968)
\3020
 
フランス革命前夜。純潔の少女ジュスティーヌは、父の死と破産により修道院を追われ、転落の道を辿る。濡れ衣による投獄、拷問、強姦、焼きゴテ、生贄、強制ストリップとひたすら虐め抜かれるのだった。主演はタイロン・パワーの娘で当時18歳のロミナ・パワー。体当たり演技は一見の価値あり。
悪徳の快楽 Eugenie...The Story Of Her Journey Into Perversion(1968)
\3020
 
色に狂った父親により、変態姉弟の手にゆだねられたユージェニー(「早春」のマリー・リリエダール)。孤島の別荘で犯され、レズ、拷問、ドラッグと背徳の限りを叩き込まれる彼女はの運命は?ブルーノ・ニコライのスコアが素晴らしいサド原作作品。
1970年代
恍惚の悪魔 アカサヴァ The Devil Came From Akasava(1970)
\4100
廃盤
 
謎の鉱石を巡りMI5やインターポールが入り乱れるへろへろスパイ合戦。女スパイに扮したソリダット・ミランダの、ナイトクラブのヌード・ダンサーをはじめとする、変幻自在のファッションショーを見ているだけで大満足!どうでも良いストーリーもノー問題。ミランダの魅力を満喫したいならこれだ。
恍惚殺人 She Killed In Ecstasy(1970)
\3020
 
aka:シー・キルド・イン・エクスタシー

愛する夫を自殺に追い込まれた美人妻の復讐劇。ソリダッド・ミランダが女の武器で接近しては、SEXしながらターゲットを仕留めていくが、その悲しみが癒えることは無い。ミランダの魅力全開でジェス・フランコ入門編として最適な一本。サントラがあまりにもカッコいい!
ヴァンピロス・レスボス Vampyros Lesbos(1970)
\4100
廃盤
 
裸に赤いスカーフを巻き、怪しげなステージショーを見せるソリダッド・ミランダ。このジェス・フランコらしさがギュっと詰まったオープニングだけでノックアウト必至。あとは、奇跡のように怪しく美しくそして哀しいミランダに導かれるままにめくるめく官能の世界にどっぷり飛び込むだけ!これぞジェス・フランコの最高傑作。ユーロトラッシュって何って聞かれたらだまってこの映画を見せようじゃないか。
淫乱女王クリスティーナ Christine Princess De l erotism(1971)
\7560
 
危篤の母を見舞うために、ポルトガルの屋敷へ向かったクリスティーナ。なにやら怪しげな親戚の面々に迎えられた彼女の身の回りで、やがて夢とも現実ともつかない怪奇現象が。果たして怪しい人々の招待は?ハードコアフッテージやらゾンビ登場やら、様々なバージョンが存在することで有名な本作だが、フランコ本来の意図が一番反映されているバージョンと言われる、独特の浮遊感のある珠玉のバージョンがこのDVD。
ドラキュラの娘 La Fille De Dracula(1972)
\6480
廃盤
 
吸血鬼カルシュタイン男爵の血を引くことを知らされた娘が、やがて復活をとげた男爵の毒牙にかかり.....「吸血処女イレーナ」等、ジェス・フランコ監督のカルシュタイン・サーガの一本。流麗なピアノをバックに濃厚なレズ・シーンがあったり、やたら覗き見描写が多かったりとフランコ監督の趣味丸出し。そしてこの時期のほかの作品同様、まったりとした時空で展開する儚く切ない白日夢のような作品。

肉欲魔女 Les Demons(1972)
\7560
廃盤
 
火あぶりで殺された魔女。肉欲渦巻く修道院を舞台に、魔女の娘たちによる復讐劇が始まる。オナニーに耽るシスターばかりの修道院、そして拷問や火あぶりとジェス・フランコ・ワールドを堪能できる傑作。ドイツX-RATEDレーベルリリースの本作はこの度DVD初お目見えとなる114分オリジナル版に加え、ドイツ劇場版、さらにフランコ自身による2003年再編集版を収録!

吸血処女イレーナ Female Vampire(1973)
\4100
 
全裸にマント姿で、うつろにさまよう女吸血鬼を演じるリナ・ロメイの魅力が凝縮された作品。ソルダッド・ミランダを事故で亡くし失意のフランコが、助手の恋人で現場に来ていた当時17歳のリナをナンパ、本作でさっそく裸に剥いて、その魅力を引き出したのだ。

 

エクソシズム Exorcism(1974)
\4100
 
aka:デモニアック 鮮血のエクソシスト

ジェス・フランコ自身が、精神病院を脱走して、神の名の下に堕落した女どもを殺害する神父を演じる。オープニングのSMショーがまさにジェス・フランコ印。セックスと殺しの嵐が吹き荒れる凶悪作。


倫敦の切り裂き魔 Jack The Ripper(1976)
\2160
廃盤
 
唾液にまみれながらジャック・ザ・リッパーを熱演するクラウス・キンスキーが強烈。娼婦を裸に剥いて、メスを突き立てながらディープキスだぞ。

1980年代以降

ウーマン・プリズン/私刑 Sadomania(1980)
\2160
 
aka:ウーマン・プリズン/私刑 サドマニア

舞台は南米某国。カーSEXをエンジョイしようとした新婚カップルだったが、そこが立入り禁止区域だったために即逮捕。連行された先は、トップレスに半尻ホットパンツ姿の美女達が、恐怖の黒人女所長の快楽のために奉仕させられる地獄の女刑務所だった!これまで各国でリリースされてきた本作だが、このDVDはスペイン版を基にした収録時間102分の世界最長版。全編の推定8割がおっぱいの嵐!
艶獄戦士アマゾンズ Golden Temple Amazons(1984)
\3020
 
アフリカ奥地にある黄金の山。ここを統治するのは伝説のアマゾネス軍団だった・・・。ジェス・フランコが80年代に連発した秘境ものの一本。ほとんどがヘボい出来の作品群にあって、本作は驚く程まともな娯楽作に仕上がっている。トップレスのアマゾネス軍団が馬を駆っているオープニングはマニアならずとも辛抱たまらん。監督のファンよりむしろ、このジャンルのファンに受ける出来となっている。
フェイスレス Faceless(1988)
\3020
 
ジェス・フランコ監督が60年代に撮った「美女の皮を剥ぐ男」を、自らの手でグロテスク描写をふんだんに盛り込んで復活させた怪作!近親相姦など時代に合わせて、よりえげつない設定となっており、眼球に注射は刺すわ、斧で腕をぶった斬るわとやりたい放題!特殊メイクに「スペース・バンパイア」のJ・ガスティニーを迎えて望んだ顔面皮膚移植シーンも最高。キャストはなぜだか異常に豪華である。
キラー・バービーズ Killer Barbys(1996)
\2160
 
紅一点、ビッチなようでたいそうキュートなシルヴィア・スーパースターがヴォーカルの人気バンド、キラー・バービーズとジェス・フランコが組んだ、はじけるエログロホラー。天井からぶら下がる死体やローラーで潰される人体、怪しげなフリークス、延々とつずくカーSEXや素っ裸で森を逃げまくる女etc、フランコのポップな面がパンクサウンドをバックに大爆発!
マリーおばさんと女郎蜘 Mari-Cookie And The Killer Tarantula(1998)
\2160
※廃盤
 
ストリップで犠牲者を催眠状態にして、肉体を貪るタランチュラと、トップレスの女保安官、そして行方不明の娘を探す母親が三つ巴のセクシーな悪夢世界を繰り広げる。出演リナ・ロメイ、ミシェル・バウアー。

本リストはジェス・フランコ研究書「異形の監督ジェス・フランコ」に基づく邦題表記を採用しています。
日本公開作品および商品化作品はその題名をakaとし表記しています。
アルファベット表記はDVDタイトルを表し、原題は割愛しております。

 
  日本におけるジェス・フランコ研究の第一人者であり、研究書「異形の監督ジェス・フランコ」の著者でもいらっしゃるリナ・ロメイさんのホームページ「Obscene Mirror」には、ディープば情報が満載。
このサイトからジェス・フランコ道が始まる!君もその十字架を背負って行けよ。行けば分かるさ。ありがとーっ!
 
     
 

 
 

 



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