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監獄アマゾネス/美女の絶叫<未>(1986)

 この手の女囚ものはあまり見たこともなければ面白いと思ったことも無かったのですが、これはなかなかな作品ですな。いや、はっきりいっておもしれぃ〜!概してお色気系として見がちな作品群ですが、そこいらもまあ満足でき、かつ理不尽なイジメ、しごき、裏切り、暴動、お色気、レズ、狂った看守、(むしろそっちが面白い、所詮お色気はそれだけのモノだからね)などなど大変楽しいシーンがてんこ盛りです!

 アホ男のとばっちりで刑務所に入れられることになった主人公、殺人の片棒を担いだとかで。どういう訳だかお人形を手放せないこれまたわけの分からん女の子(気弱なリサちゃん)と仲良く入所となりました(この子は家出か何かした罪?なんだそりゃ)。この二人を待ち受けているのは楽しい楽しい監獄生活。パンキッシュなヘアーが決まっている女囚ボスはチャーリー(演じるのはジーン・シモンズにプロデュースされた歌手ウェンディ.O.ウィリアムズ)である。取り巻きたち、レズの看守など個性的すぎるキャラクター達。史上サイコーのキャラ、そこにはバケモンみたいなデブの看守長エドナがいた。彼女の口ぐせは「徹底的に管理してやる!」だ。き、決まってるぜぃ!ナイスきめ台詞っ!まわりの囚人はどういうわけだか30人ぐらいのピチピチギャルばっかし!待ってましたぁ〜!さらにさらに所長はなんとシビル・ダニング!グレイツ!誰を喜ばせようとしているのかがはっきり分かります。そこでもちろん2人は暴力的な歓迎を受けるのでした。現実は厳しく、もともとまじめで普通の女の子な主人公ですが、次々と理不尽なイジメに合うのでした。しかしなかなか気丈なこのコ、仲間も作り反撃に出たりと楽しいバトルが繰り広げられます。やれやれー!ゴーゴー!しかも野外作業のときトラックを運転してきた男に色目を使い、脱走の手助けまでさせるというナイスビッチぶり。夜中にこっそりと宿舎を抜け出し、トラックの荷台で取り合えず男を楽しみます。その後そのトラックで脱走を試みるも、男の裏切り「後ろに乗ってますぜ」ニヤニヤ、であっけなく捕まり独房へ。あまりに簡単に捕まり、男も最初からばらすつもりだったのは明白で、フッフッフッ、簡単に逃げられると思ったら大間違いだぜ!といつの間にか看守側に立って考えている自分でした。
  
 この映画を観ているとまともな主人公がなんとかうまく逃げろ、という同情と同時にもっとメチャクチャな監獄ワールドの展開を期待もするというジキル&ハイドのような多重人格性のようなものを誰でも(たぶん)持っていることに気付かされます。この感覚に従って観るのが女囚映画の正しい楽しみ方だよねぇ。その後一緒に入所した気弱なリサちゃん、案の定激しい環境についていけずに逃げ出し、さらに監視塔のような高台に追い詰められあわれ墜落死。そりゃ怖いわな、デブ看守エドナが凄い形相でせまってくりゃ。あっ、そうそうリサちゃんが生前かわいがっていた野良猫がエドナに見つかった時、エドナは子猫をなんと踏み潰してしまったのでした。いくらなんでも人間にふんずけられるほどとろい猫はいないだろう。しかも相手は豚のように太ったオバハンだっちゅうに。キャーキャーいって追いかけた後ブチュっとかいって。そのときのエドナの顔はニヤニヤでした・・・。最高だぜ!その後はお決まりのコース、暴動いわゆるライオットってやつですな。いままでのうっぷんをいっきに晴らす爽快なシーンです。やれやれー!ゴーゴー!(そればっかでスンマセン)。看守から奪った銃で銃撃戦が始まる。看守長エドナもライフルで応戦するが、負傷したチャーリーが車で突っ込んで大爆発。二人とも死ぬ。その瞬間まで「管理だー!」などと叫んでいました。面白すぎ!このシーンは映画史にのこる名場面といいたい。

\2200/リージョンALL

 女囚映画では有名なトムデシモーネ監督の1986年度作品です。出演: ・リンダ・キャロル/Linda Carol (ジェニー役、いじめられますが最後は・・・)ウェンディ・O・ウィリアムズ/Wendy O. Williams (き、決まってるぜ女ボスはあんたしかいない!しかもレズ役)パット・アスト/Pat Ast (これまたはまり役、にくにくしい看守でチャーリーと出来ているレズ、裏切ったチャーリーに一言「毎日抱いたくせに」などと言われます、ウヒヒ)そして我等がシビル・ダニング/Sybil Danning (刑務所の所長、貫禄を感じる演技、くわえタバコも決まっている。やっぱこの人しかいないわ)シャーロット・マッギニス/Charlotte McGinnis、シェリー・ストナー/Sherri Stoner、デニス・ゴーディ/Denise Gordy、ティファニー・シュワーツ他ピチピチギャル大勢

 国内版VHSジャケが上ので、アメ版DVDは右の写真です。こりゃー手に入れる価値あるぜ!本当ぉ〜                    (島野モンド)




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