ダリオ・アルジェントを筆頭とした70年代イタリア製猟奇スリラー【ジャッロ】への、新世代からの熱いラブコール!

有名な劇作家ビスコンティの娘で、鳥の死骸を刻んだりベビーカーを坂から転がしたりと、お転婆というには残酷過ぎる趣味を持つ少女フランチェスカ。表向きは強盗に連れ去られたことになっている彼女の失踪から15年。赤いコートに皮手袋姿の謎の殺人鬼による連続殺人事件が起きていた。ダンテの神曲に関係がありそうなこの事件は失踪したフランチェスカによる仕業なのか、それとも・・・。

これは本当に2015年の映画なのか!?シネマスコープを存分に駆使した映像の感触はもちろん、赤ん坊の人形、メダル、皮手袋やカメラなどの小道具もまさに70年代ジャッロそのもの。突如鳴り響くロック・サウンドや子供のわらべ歌など、サウンド面もダリオ・アルジェントの影響をもろに受けた仕上がりだ。今の時代にわざわざやる必要があるのか?単なる懐古趣味では?との疑問も、この映画の否定しようがない魅力の前には意味をなさない。むしろDVDなどで片っ端から観まくった世代の監督だからこそ、ジャッロの魅力的なエッセンスを巧みに抽出し、なおかつ器用にコンポジット&エディット出来るのだろう。最高としか言いようがない。


※イタリア語/ドイツ語音声  英語字幕あり



Francesca (2015)    
\4180 

 


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