第四弾となる今回は、ジャッロブームのピーク（70年代前半）を過ぎて、イタリアにおける映画制作環境も変化する中で、観客にアピールすべく、それまでのジャッロよりもエロス及び残虐指数を高めた、そんな3タイトルのセットです！
『ブラック・エンジェル／黒衣の天使』 （89）
新婚ほやほやで浮かれ気分のおしゃぶりドライブ中に、快感のあまり目をつぶってしまい事故を起こした小説家。その結果車椅子生活となってしまった彼は、ある日、納屋で刑事と情事に耽る欲求不満妻を目撃、その姿に創造的霊感を受けまくる。それ以来、見ず知らずの男と体を重ねる妻にその様子を報告するよう強要するが、彼女の周囲では残忍な殺人が・・・。オープニングの変態向けセックス館のシークエンスからして、中々凄いものがある本作は、エロ要素を強引に増量しソフトポルノ風スリラーに仕上げることで、弱体化したジャンル映画の生き残りを賭けた、そんな映画職人たちの意地が見える一本。監督は「刑事マルク」「フェラーリの鷹」などのベテラン、ステルヴィオ・マッシ。
『新サスペリア』 （86）
犯罪学を専攻する女子大生クリスチーナが数年前の殺人事件を調査中に、同様の事件が発生。独自調査の過程で知り合いベッドを共にするようになった解剖医がどうも怪しいと思い始め・・・。サスペリアのパチタイトルだがもちろん無関係。交霊術で幻視された、テントでセックス中に殺害されるカップルの死体をナイフでえぐるシーンは、残虐慣れしたイタリア人でさえ思わず目を背けるのではないかという程！未解決事件がベースゆえに原題は「殺人者はまだ我々の中にいる」となっている
『THE SISTER OF URSULA』 （78）
海辺のホテルに滞在するダグマーとウルスラの姉妹。妹のウルスラは、自殺した父の影に怯え神経衰弱気味。そんな彼女たちの周辺で、様々な女性が事の後に殺害される連続殺人事件が起きる・・・。ジャッロ史上類をみない異常な凶器で、秘部を血塗れにして殺される女性たち。果たして犯人の正体は？これまた悪名を轟かし好事家に愛され続ける異色セックスジャッロの代表格！
各タイトル特典も収録、英語字幕付き。『ブラック・エンジェル／黒衣の天使』はオリジナル・カメラネガからの2Kスキャン＆レストア、『新サスペリア』『THE SISTER OF URSULA』はオリジナル・カメラネガからの4Kスキャン＆レストアとなります。
全世界6000セット。この内容なら決して多くはない数量でしょう！
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