カミール・キートンがイタリアで出演した超・貴重タイトル3作セット

これはすさまじい・・・とんでもないBOXが出ました!伝説的喜劇俳優バスター・キートンの親戚、というよりも鬼畜レイプ&リベンジ映画『発情アニマル』で復讐を果たす主演女優、デビュー作『ソランジェ 残酷なメルヘン』の儚く切ない存感在が目を引いた女優カミール・キートンがイタリアで出演した超・貴重タイトル3作セットです。

『ヨーロッパ ある都市の警察のシークレット・ファイル』
TRAGIC CEREMONY (1972)

異様な演出が随所に光るリカルド・フレーダ監督幻の一作!かつてリリースされたDVDは廃盤、プレミア価格となっていたのでこの度のBlu-ray化はファン大歓迎だろう。ガス欠でとある大豪邸に辿り着いた男女四人組。地下室で怪しげな黒ミサに興じる家主たちを目撃、あやうく生贄に捧げられそうになったところを、阿鼻叫喚の修羅場の果てに脱出。しかし呪いは決して彼らを逃がさないのだった・・・。頭部はザックリ、首は飛び、弾痕から噴水のように噴き出す血など、黒ミサを妨害されて発狂した信者たちが殺し合う壮絶なシーンは、四十数年後にリメイク版『サスペリア』の血の粛清シーンへと受け継がれた。素晴らしいスコアはステルヴィオ・チプリアーニ。

SEX OF THE WITCH (1973)
名門ヒルトン家の主が臨終を迎え親族が屋敷に集まる中、謎の殺人鬼が鉄の爪飾りを指にはめて暗躍を始める・・・。映画の展開そっちのけで挿入される男女の絡みが異様に長く、そこは映画に何を求めるかによって好みが分かれそうなユーロトラッシュである。何事か企んでいる風な使用人カップルは、親族一同が寝室で主を囲んでいる隙に、礼拝堂に忍び込んで石棺の中でいやらしいセックスを楽しむ不埒な男女だが、男好きのする女優の美貌ゆえにどうにも憎めないから困りもの。殺人鬼の正体が割れるシーンは「えぇ!そんなのあり?」とビックリだが、そこは黒魔術も絡んだジャッロですので。男の高笑い、そして女の開脚から覗くパンティにかぶさるエンドクレジットの文字に「俺は何を見ているのか・・・」との思いが去来する。同世代の男女優が多く登場する中にあってカミール・キートンの佇まいは、やはりここでも目を惹くものがある。

MADELEINE (1974)
子供を死産した経験から、森の中を奇妙な風貌の女たちに追いかけられる悪夢を見るようになったマドレーヌ。歳の離れた夫がいるにも関わらず、彼女は辛さから逃避するかのように他者とのセックスに耽るようになる。ヒッチハイク中の男を自宅に招き、全裸でプールで戯れたり、トップレスで浜辺の乗馬を楽しんだり。だが夫の連れ子と浜辺で性交に及ぼうとした時、とうとう夫の堪忍袋の緒が切れて・・・。今回のこのボックス、 いずれ劣らぬ三作ではあるが、それでも最大の目玉はカミール・キートンのキャリアにおけるベストアクトと言われる本作かもしれない。出てくるたびにファッションも変わるキートン嬢の魅力全開だが、森の中を、黒マントにカラーヘアの奇女軍団に追いかけられる妊婦の彼女を、スローモーションとメロウな音楽で描くシュールなシーンだけで100点満点である。

Camille Keaton in Italy 限定版

 3枚組BOX ¥11000





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