これは、クローネンバーグ「ザ・ブルード 怒りのメタファー」のア○ル版か!?

上司のパワハラでストレス抱えまくりの会社員ダンカン。信じられないことに彼の腸内には自分の分身ともいえる凶暴な生物が潜んでいるらしい!その頃、会社の同僚でダンカンの仕事を台無しにしたボンクラ社員が何者かに惨殺される事件が発生。どうやら腸内に潜む生物がダンカンのストレスに感応し、肛門から這い出してはダンカンを苦しめる相手を殺し回っているらしいのだ。とんでもない事態に追い詰められたダンカンが相談をもちかけたセラピストは、
異常事態を理解してはくれたもののイマイチ頼りない。悩むダンカンは肛門生物にマイロと名付け、食料を与えて飼い慣らそうとするがこれもなかなか上手くいかない。そんな中、家族を捨て世捨て人のように気ままに暮らす父親とダンカンが面会したところなんと父親の肛門から・・・。クローネンバーグ監督の「ブルード」は怒りに感応したクリーチャーが子宮から産み落とされたが、こっちは主人公が男でクリーチャーのマイロは肛門から出入りするよ!しかも一心同体なのでマイロがダメージを受ければ自分も痛いという厄介な存在。そんなマイロだがこれが凶暴ながらも、なんだかカワイイのだなぁ。観ているうちに感情移入してしまいクライマックスは切なくなっちゃいまして・・・。下品ながらもウェルメイドなコメディホラーの傑作誕生です。

Bad Milo! (2013)
  \4400

 
   


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